TOEFL Build a Sentence、ひっかけタイル120個を分類してみた
Build a Sentenceにはたいてい、使わないタイルが1つ混ざっています。正解の文に入らないひっかけです。この1つのかけらのせいで、ほぼ完成した文が0点になります。問題を作る側から見れば、ひっかけタイルこそが出題の狙いです。そこで、testpracticelabのフルテスト120問に入れたひっかけタイル120個を種類別に数え直しました。
ひと目でわかる概要(公式資料より)
- 形式:相手の発言を1行読み、単語や語句のかけらを並べて返答の文や質問を完成させます。最初の1〜2語はあらかじめ入っていることがあります。
- 問題数:10問。
- 点数:1問最大1点。かけらが1つでも違う位置にあると、その問題で点を取るのは難しくなります。
- 時間:ETSの公式仕様書ではライティングセクションは12問で23分です。Emailの7分とAcademic Discussionの10分を引くと、Build a Sentenceに残るのは約6分、1問あたり約36秒です。市販のガイドでは6分50秒や7分と紹介されることもあります。どちらにしても1問40秒以内を目安に練習しましょう。
(出典:ETS TOEFL iBT 2026 Test Blueprint and Specifications、ETS Writingセクション案内)
ひっかけ120個を数えてみると
| ひっかけの種類 | 数 | 例(ひっかけ → 正解) |
|---|---|---|
| 語順(間接疑問文、倒置、仮定法の倒置) | 36 | was it → it was / If the sample was → Were the sample |
| 動詞の形(原形、-ing、to、過去分詞) | 33 | finding → find / taking → take |
| 主語と動詞の一致・時制 | 19 | were → was / will close → closes |
| 関係詞・節をつなぐ語 | 14 | who → whose / which → that |
| 比較表現 | 10 | more → much / the less → the fewer |
| 似た意味の別の語 | 8 | lend → borrow / say → tell |
(集計:testpracticelab TOEFLフルテスト12セット×10問のひっかけタイル120個を1問ずつ目で分類)
3つのことが見えます。ひっかけの3分の1は語順で、ほぼ同じくらい動詞の形があります。単語を知らないと解けないひっかけは8個だけです。Build a Sentenceは語彙の試験ではなく、文法構造の試験です。
ひっかけ1. 間接疑問文の中では疑問文の語順を捨てる
Do you know...、Can you tell me...、I wonder...の後に疑問詞が来たら、その後ろは平叙文の語順です。正解に間接疑問文を含む当サイトの10問を見ると、8問のひっかけがまさに疑問文の語順のかけらでした(does、was it、can we、is it、do they、did he goなど)。
Do you know when does the sale ends?
ひっかけのdoesを入れると疑問文の語順に戻ってしまう。
Do you know when the sale ends?
疑問詞whenの後は主語+動詞。
Can you tell me which room is it in?
is itは直接疑問文の語順。
Can you tell me which room it is in?
間接疑問の中ではit is。
Can you tell me what time will he arrive?
willを主語の前に置きがち。
Can you tell me what time he will arrive?
what timeの後も平叙文の語順。
上の画面のQuestion 2も同じ構造です。Can you tell meの後にwhat timeが来るので、その後ろはwill he arriveではなくhe will arriveという平叙文の語順になります。質問っぽく見えるので、willを前に置いてしまいやすい問題です。
ひっかけ2. 動詞の形は直前の語が決める
動詞の形のひっかけ33個は、ほとんどが動詞の直前の語で答えが決まります。
- Did / Do / Does / can / shouldの後:動詞の原形。Did you find(findingではない)
- toの後:動詞の原形。need to review(reviewingではない)
- suggest that+主語の後:動詞の原形。She suggested that I take(takingではない)
- have / has / hadの後:過去分詞。Have you checked(checkではない)
- Why don't youの後:動詞の原形。Why don't you ask(askingではない)
動詞のタイルを置く前に、その前に何が来るかを先に見ます。それだけで動詞の形のひっかけはほぼ避けられます。
ひっかけ3. 主語を見つけて動詞と組み合わせる
一致・時制のひっかけ19個は、主語と動詞が離れているときに出てきます。The garden behind the art building isでは、すぐ前のbuildingではなくgardenが主語です。What interested me most wasのようにwhat節が主語なら単数扱いです。時や条件の接続詞(before、until、provided that)の後では、未来のことでも現在形を使います(before the library closes)。
英語講師としてすすめる3つの練習
この問題は、文法書を最初から読み直すより、ひっかけがどう作られるかを手で覚えるほうが早いです。私がすすめる練習は3つです。
1. 出題者になってみる。今日読んだ英文を1つ選んでかけらに切り、わざと間違ったかけらを1つ混ぜます。She suggested that I take statisticsならtakingを入れる、という具合です。自分でひっかけを作ってみると、試験で余るタイルがなぜそこにあるのかが先に見えるようになります。上の表の6種類を順番に、1日1文で十分です。
2. 1日10文、疑問文を間接疑問文に書き換える。Where is the library?をDo you know where the library is?に、When does it start?をCan you tell me when it starts?に書き換えます。いちばん多いのは語順のひっかけですが、これは理解より手の癖の問題なので、繰り返しが答えです。
3. 完成させた文は声に出して言う。Build a Sentenceの正解は、ほとんどが会話でそのまま使う文です。一度声に出した語順は、次にタイルを見たときに先に浮かびます。間違った文も一度言ってみると、違和感が耳に引っかかります。試験会場では心の中で読めば大丈夫です。
画面でまず見る2か所
- 文末の記号:空欄の最後が?か.かを見ます。当サイトの練習問題100問のうち45問が疑問文でした。疑問符なら質問、ピリオドなら平叙文です。
- あらかじめ入っている最初の語:Can、Would、Doのような助動詞で始まれば質問です。ただしCan you tell me、Do you knowと続くなら、その後ろの疑問詞からは平叙文の語順に戻ります。最初の語が文全体の枠を教えてくれます。
36秒で解く手順
- 相手の発言と文末の記号から、どんな文かを決める(質問/返答/提案)。
- 主語と動詞の組から置く。
- 間接疑問なら、疑問詞の後ろを平叙文の語順で置く。
- 残りのかけらを置き、1つ余ったらそれがひっかけかを確かめる。
今日から練習しよう
Build a Sentenceは単語より構造を見る問題です。ひっかけの3分の1は語順、さらに3分の1近くは動詞の形です。間接疑問は平叙文の語順、動詞の形は直前の語が決める、この2つを守るだけでひっかけの大半は避けられます。自分でひっかけを作る練習が、その感覚をいちばん早く育てます。
今日から本番のつもりで練習しましょう。この記事のQuestion 2はTOEFLライティングのサンプルテストのPart Aで実際に解けます。ほかのセットはTOEFLライティング練習ページにあります。同じセクションのメール課題はWrite an Emailの書き方で解説しています。