TOEFLスピーキング、22点を28点にする方法
TOEFLスピーキングで22点から28点まで伸びる生徒は、ずっと同じ理由で止まっているわけではありません。20点台前半で一度壁にぶつかり、24〜25点あたりでまったく違う壁にもう一度ぶつかります。スピーキングを12年教えてきて分かったのは、この2つの壁に同じ処方箋を出すことが、生徒が必要以上に長く停滞する原因だということです。英検やTOEICと違い、TOEFLはこの「伝わり方」まで見られる試験なので、原因の見極めがそのまま結果に直結します。
点数帯によって原因が違う
TOEFLスピーキングは流暢さ、つまり内容だけでなく「どう話すか」を見るパートです。アメリカが運営する試験ということもあり、イントネーションと強勢が自然に聞こえるかどうかは、思っている以上に重要です。ただ、この伝達力の問題が優先されるのは、内容と構成がすでに整っている24〜25点で停滞している生徒だけです。まだ20点台前半なら、先に直すべきことが別にあります。
まだ20点台前半なら、構成から直す
まだ20点台前半なら、イントネーションはまだ優先事項ではありません。まずは論理的で抽象的に話す練習が先です。具体的で細かい話し方に慣れてしまうと、単語のレベルもそこで止まってしまいます。逆に、抽象的で複雑な構成で話す練習をすれば、単語は自然とそのレベルまで上がってきます。たいした内容でなくても、こうして少し難しく話すだけで、構成と単語の両方で点数がついてきます。この段階でイントネーションから直そうとするのは、順番を間違えています。採点者がまだ聞いているのは発音ではなく論理だからです。
24〜25点で止まっているなら、問題は伝達力
内容や単語選びはすでに悪くないのに24〜25点から上がらない生徒は、イントネーションと強勢を見直す必要があります。この段階の生徒が繰り返す失敗は、ほぼ決まっています。
- 台本を読むように話す。文末のイントネーションがどの文でも同じように下がる。
- 文と文の間に、本人も気づかないうちに「えー」「あの」といったフィラーが入る。
- 強調すべき単語とそうでない単語の区別がなく、平坦に話してしまう。
問題は、話している本人はこのクセに気づけないということです。だからこそ、自分の話し方を録音して聞き返すことが欠かせません。生徒が初めて自分の録音を聞くと、たいてい自分の声がこんなに平坦だったのかと驚きます。
Task 2で特に効果が出る
この使い分けが最も効果を発揮するのはTask 2(独立型問題)です。準備時間が短く、その場で答えを組み立てる必要があるパートなので、すでに構成ができている生徒は伝達力を整えるだけで点数がすぐに反応します。この2つを点数帯に合わせて別々にコーチングした1対1指導では、1か月ほどで最も大きな効果が出ました。実際にこの2つの方法だけで5点上がった生徒が何人もいます。
実際にはなかなか直らない2つのこと
処方箋を知っていても、実行は簡単ではありません。特に難しいのは、長年身についた話し方のクセを自分で気づいて直すことと、準備時間の中でとっさに良い構成を思いつくことです。どちらも「分かる」と「できる」の間の距離が長いので、繰り返し録音して繰り返し練習する以外に近道はありません。こうした点数帯ごとの原因の違いはスピーキングだけの話ではありません。リーディングやライティングにも似たような停滞があり、見極め方もほぼ同じです。
まずは今日から、自分のスピーキングを録音して聞き返すことから始めてみてください。スピーキングの無料練習問題で、本番と同じように準備時間を計って答えてみて、その後自分の答えを聞き返せば、自分がどちらの壁で止まっているのか分かるはずです。