TOEFL 80点→100点、本当の攻略法
マンツーマンの授業でいちばんよく聞く目標があります。「今80点台なんですが、100点台に乗せたいです。」でも、そう言う生徒をよく見てみると、実はまったく違う2つのタイプが混ざっています。同じ80点でも原因が違えば、対策もまったく変わってくるはずなのに、多くの生徒が同じやり方で何か月も勉強してしまいます。
こういう生徒を数えきれないほど指導してきて、総合スコアだけでは判断しなくなりました。どちらも80点を持ってきた生徒二人が、ほぼ正反対の学習プランを必要とすることがあります。ここを見誤ると、本当のボトルネックはリーディングの理解力だったのに、何か月もリスニングの問題ばかり解かせてしまうことになります。
80点で止まる2つのタイプ
外から見るとどちらも「80点で足踏み」に見えますが、実際に指導してみるとまったく別の生徒です。
- 4技能すべてが同じくらい80点台のタイプ — リーディングもリスニングもスピーキングもライティングも、似たように低い。
- 1つか2つの技能だけ明らかに低いタイプ — たいていリスニングかスピーキングが他より遅れている。
苦手なのが4技能のうち一部だけの場合
このケースは、実はいい兆候です。リーディングとライティングはすでに支えになっているということだからです。リスニングかスピーキングだけが極端に低い生徒を観察すると、共通点が1つ見えてきます。
- 単純に練習量が足りない。
- 性格的に慎重で、とっさに反応するのが苦手 — スピーキングの15秒の準備時間の中で、頭の中で完璧な文章を組み立ててから話そうとする生徒ほど時間切れになる。
このタイプは、苦手な技能だけを集中的に鍛えれば十分です。短期間で本番の感覚を身につけるマンツーマン指導が特に効果的で、具体的に何をやらせているかは、また別の記事で詳しく書きます。このタイプの生徒は、たいてい1〜2か月で目に見える変化が出てきます。
4技能すべてが同じくらい低い場合
問題は2つ目のタイプです。4技能すべてが同じくらい低い場合、残念ながら近道はありません。まずリーディングからやり直す必要があります。リーディングのスコアは、他の技能がなかなか追い越せない天井のような役割を果たします。文章を正確に読み解く力と、それを支える語彙量を先に固める必要があります。そこに、ライティングで自分の力で文章を組み立てる練習を積み重ねて、ようやく基礎力が定着します。このタイプは、変化が目に見えるまで3〜6か月ほどかかるのが普通です。
なぜ1技能だけ勉強しても、その技能だけは伸びないのか
ここで多くの生徒や保護者が勘違いしているポイントがあります。リスニングが弱ければリスニングだけ、スピーキングが弱ければスピーキングだけを個別に勉強すればいいと考えがちです。でも4技能は、思っている以上に深くつながっています。
- リスニングは結局、自分が目で読んで理解できる範囲までしか聞き取れない — 読んでも意味が取れない文章は、何回聞いても聞き取れるようにはならない。
- スピーキングも同じ — ライティングで自分の力で組み立てられる文章までしか、話し言葉でも出てこない。書けない文章は、話すこともできない。
だから、全体的なレベルが低い生徒であれば、まず基礎力であるリーディングとライティングを固めてから、リスニングとスピーキングのような瞬発力が必要な技能に進むという順番のほうが、結果的に早く伸びます。
まとめ
同じ80点でも、原因は2つあります。
- 苦手なのが一部の技能だけなら、そこだけ集中的に鍛えれば十分 — 1〜2か月あれば足りる。
- 4技能すべてが同じくらい低いなら、リーディングとライティングから基礎を固める必要がある — 3〜6か月ほどかかる。
自分がどちらのタイプなのかを先に見極めることが、100点台に進む本当の第一歩です。
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