TOEFL Read in Daily Lifeの解き方、4つのテキスト別に整理
2026年改訂TOEFLのリーディングで新しく登場した形式の中で、一番戸惑うのがRead in Daily Lifeだ。アカデミックな文章ばかり読んできた人にとって、いきなりメールや掲示文が出てくると「これ本当にTOEFL?」と感じることが多い。でも短いからといって簡単というわけではない。15〜150語の中に目的、具体的な情報、知らない単語まで詰め込まれていて、設問はそれを正確に見つけられるかを見ている。メール、掲示、業務メモ、SNS投稿という4種類のテキストを実際の画面とともに説明し、テキストの種類ごと、設問タイプごとに解き方をまとめた。
ひと目で分かる基本情報
- 文章ごとの設問数: テキスト1つにつき最大3問。
- 文章の長さ: 15〜150語。短いときは本当に短い。
- 文章の種類: 標識、SNS投稿、広告など、日常生活で出会う非連続テキスト。段落が続く文章ではなく、見出し・日付・項目のように区切られた情報が多い。
- 採点: 選択式で正誤のみ。
(出典: ETS公式 TOEFL iBT Reading Lesson Plans、2026年1月21日改訂の試験に基づく)
以下の画面はすべてtestpracticelabの無料練習セットの1つ(001番、メール・掲示・業務メモ・SNS投稿の4テキスト構成)をキャプチャしたもの。各コツの下にある例では、波線が正解の根拠、取り消し線が消すべき部分を示す。
1. メール: 件名と最初の文が目的を語る
- 差出人、宛先、件名(Subject)の行が先にあり、本文が続く。
- あいさつ文から始まることが多いが、答えの根拠はほとんどの場合その次の文からだ。
- 目的を問う設問が最初に来ることが多い。件名を見るだけで半分は解けている。
件名(Subject)から読む
本文を読む前に件名の行を先に見る。件名自体がこのメールが来た理由を語っていることがほとんどなので、目的を問う設問の答えをあらかじめ知った状態で本文に入れる。
Subject: Change to Thursday's shuttle pickup time
件名がすでに目的を語っている。本文を読む前にもう分かる。
あいさつ文は読み飛ばす
"I hope this message finds you well"のようなあいさつ文に答えの根拠はない。目は通しても時間はかけない。
Dear residents, I hope this message finds you well.
あいさつ文に正解はない。
Starting Monday, the shuttle will depart at 7:40 instead of 7:20.
実際の情報はここから。
2. 掲示: 条件文と数字が答えの場所
- 太字の見出しが大きく載り、日付・場所・ルールが短い文で並ぶ。
- if、unless、only、after 6 PMのような条件・時間の表現が頻繁に出てくる。条件が合わないとルール自体が変わる。
- 「何をすべきか」を問う設問がよく出るジャンルだ。
条件表現は見逃さずつかまえる
if、unless、only if、after、beforeの後に来る条件は、その文の結論をひっくり返す。条件を意識せずに文だけ読むと誤答を選びやすい。
Bikes left in the hallway after 6 PM will be removed.
条件が抜けるとルール全体が変わる。
数字・日付はそれ自体がヒントの場所
掲示文に数字や日付が出てきたら、設問もたいていその数字を聞いている。設問に数字があれば、まず文章中でその数字を探し、その隣の文を読む。
3. 業務メモ: 件名(RE)と指示文がカギ
- TO、FROM、RE(件名)の行が先にあり、本文はたいてい指示や案内だ。
- RE行はメールの件名と同じ役割で、あらかじめ話題を教えてくれる。
- 何をすべきかを問う設問は、"Please"で始まる文に答えの根拠があることが多い。
RE行を本文より先に読む
RE(Re: ...)行はこのメモが何の用件かを要約してくれる。メールのSubjectと同じ役割で、本文を読む前にすでに話題を知った状態になる。
RE: Updated procedure for submitting expense reports
本文を読む前にすでに何のメモか分かる。
"Please"の文がすべきことだ
メモで"Please"から始まる文は、ほぼ必ず読み手がすべき行動だ。「次にすべきこと」を問う設問はこの文から探す。
Please submit your timesheet by Friday afternoon.
指示文がすべきこと。設問がnext stepを聞いていればここ。
4. SNS投稿: ハッシュタグではなく文が根拠になる
- 短いキャプション文がいくつかあり、その後にハッシュタグが続く形式が多い。
- 疑問符で終わる文は、書き手が読者の反応や参加を求めているサインだ。
- 最も短いジャンルなので、3つの設問がほんの数文の中にすべて収まっている。
答えをハッシュタグの中で探さない
ハッシュタグは検索用のタグであって、答えの根拠になることはほとんどない。答えは必ずキャプションの文の中にある。
Our community garden could use a few more hands this Saturday morning! #garden #community #saturday
答えはハッシュタグではなく文から探す。
疑問符の文は書き手の意図を示す
"Anyone free to help...?"のような疑問形の文は、書き手が何を求めているか、つまりなぜこの投稿を書いたのかを直接教えてくれる。目的を問う設問の答えになることが多い。
Anyone free to help set up chairs at 5?
疑問形の文=読者に求める行動。目的を問う設問の答え。
設問タイプは3つ: ジャンルが違っても聞かれることは同じ
- ジャンルは4つだが、ETSが明示するリーディングの核となるスキルは3つだ。どんなテキストでも、結局はこの3つのどれかを問うている。
目的を問う設問: 見出しと最初の文で十分
"Why did the writer send this message?"のような設問は、本文全体を読み直す必要はない。見出し(またはRE行)と冒頭の1、2文だけで答えが出る。
詳細を問う設問: 設問のキーワードを文章中でスキャンする
"According to the notice, when will..."のような設問は、設問の中のキーワード(日付、名前、場所)をそのまま文章の中で探す。最初から読み直さず、そのキーワードがある文だけ見る。
設問: According to the notice, what time will the shuttle depart on Monday?
According to the notice, what time will the shuttle depart on Monday?
設問
Starting Monday, the shuttle will depart at 7:40 instead of 7:20.
設問のキーワードを文章の中でそのまま探す。
語彙を問う設問: 前後の文が意味を教えてくれる
知らない単語が出てきたら、その単語の前後の文を見る。ほとんどの場合、同じ内容を別の言い方で説明していたり、原因・結果としてつながっている。
Construction on Main Street will cause a detour for drivers heading downtown.
前にconstruction、後ろにdrivers heading downtown。文脈からdetourが迂回路という意味だと分かる。
時間の使い方
短いからといって速く読まない
テキストが15〜150語しかないので、さっと流して次に進みたくなる。しかし誤答の選択肢の多くは、文章の単語をそのまま使いながら主語や時点、条件だけをそっと変えている。テキストが短いほど一語一語がヒントになるので、むしろゆっくり読む。
さっと流して次に進む
短いからもう分かった気になるが、誤答は単語1つの違い。
キーワードを一語ずつ確認する
主語・時点・条件が少し変わった誤答を見抜ける。
まとめ
Read in Daily Lifeは文章が短いので簡単に見えるが、実際は見出しや条件文、指示文のように情報が圧縮された場所を見逃さないかを見る形式だ。ジャンルごとに情報が集まりやすい場所が決まっていると分かれば、ずっと速く解けるようになる。
今日から本番のつもりで練習しよう。testpracticelabには実際の試験と同じ形式のRead in Daily Life無料練習セットが用意されている。この記事の画面に使った001番セットから解いてみて、他のリーディング形式も練習したければリーディング問題バンク全体で続けられる。