中学生は今すぐTOEFLを始めるべき、スヌン英語じゃなく

中学生がスヌン英語ではなくTOEFLを始めるべき理由
韓国は毎年、英語の私教育に莫大なお金をつぎ込んでいます。それに見合う成果が出ているでしょうか。正直、私は懐疑的です。子どもが塾で過ごすあの時間が、後で実際に使える英語につながっているのか、一度真剣に考えてみる価値があります。
文法の断片暗記に閉じ込められた韓国の中学生たち
韓国の中学生の多くは、スヌンや内申の対策に合わせた形で英語を勉強しています。その結果、文法問題を解くための断片的な知識の暗記に時間を使い切り、肝心のスピーキングとライティングは後回しになりがちです。
EF EPI 2025年の調査によると、韓国の英語力は世界48位でした。522点、世界平均の488点は上回っていますが、これだけの投資額を考えると物足りない数字です。特に気になるのはスピーキングのスコアです。スピーキングが489点なのに対しリーディングは540点、51点の差があります。試験対策中心の教育の結果がそのまま出ていると思います。
祥明大学校のサミュエル・デニー教授もKorea Timesのインタビューで「スヌン英語は実際のコミュニケーション能力を反映していない」と指摘しています。スヌンの英語はリスニング17問、リーディング28問、合計45問で構成されています。スピーキングとライティングは一問もありません。実際に英語を使う場面では四技能が同時に動くのに、そのうち二つがまるごと抜け落ちているわけです。
British Councilの調査によると、韓国の大学生は英語学習に週平均3.94時間を使っています。専攻の勉強に使う1.98時間のほぼ2倍です。それでもETS 2023年のデータでは、韓国のTOEFL平均点は86点で、世界平均の87点とほぼ同じです。これだけの時間とお金をかけてちょうど世界平均というのは、正直この数字を見て驚きました。
TOEFLが測るのは実生活に必要な「アカデミック英語」
TOEFLが測るのは「アカデミック英語」です。大学の講義を聞き、ディスカッションに参加し、レポートを書くときに必要な英語です。リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの四領域すべてを評価します。特にスピーキングとライティングは、これまで子どもたちが試験でほとんど経験してこなかった領域です。
この四つを一緒に伸ばすことが本質だと思います。TOEFLは文章を読んで終わりではありません。読んだ内容をもとに、自分の意見を話し、書くところまで求めます。スヌン式の勉強法では、この段階にまったく到達しません。
中学生でTOEFLを始めることで得られる特別なメリット
中学生でTOEFLを始めれば、スコアだけが残るわけではありません。実際に使える英語力も一緒に積み上がりますし、何より言語習得のゴールデンタイムがまだ開いています。
MITとハーバード大学の共同研究チームが67万人を分析しました。言語習得研究としては史上最大規模です。結果はCognition誌に掲載されました。研究チーム(Hartshorne, Tenenbaum & Pinker, 2018)は、ネイティブレベルの文法を求めるなら10歳より前に始める必要があると結論づけた一方、「文法習得能力は17~18歳まで高く保たれ、その後急激に下がる」とも付け加えています。つまり10代前半はまだ高効率の期間の中にいるということです。
おまけもあります。TOEFLの文章には科学、歴史、社会問題、人文学が幅広く登場します。どれも大学で実際に扱う内容です。子どもは英語を勉強しながら、その内容も一緒に吸収していくことになります。スヌン式の問題演習では得られない部分です。
保護者のジレンマ:目の前のスヌン点数か、長期的な英語力か
保護者の方々は、目の前の内申・スヌンの点数と、子どもの長期的な英語力の間でよく悩まれます。目の前の成績が急を要するように見え、TOEFLがすぐスヌンの役に立つのかわからず迷う気持ちは、私も十分理解できます。
でも少し長い目で見てみてください。今スヌンに全振りして高得点を取った子と、中学生の頃からTOEFLでコツコツ実力をつけてきた子。10年後、どちらがより流暢に英語を話し、書けるでしょうか。
2023年の統計庁データによると、韓国の私教育費は過去最高の27.1兆ウォン、約206億ドルに達しました。生徒の78.5%が塾や家庭教師を利用しており、英語の私教育費は月平均12万3千ウォンで全科目中最も高い金額です。これだけのお金を使って、結局英語ができないままだとしたら、本当に残念なことだと思います。保護者の方々には、目の前の点数よりも子どもの本当の英語力を伸ばす方に思い切って賭けてみてほしいです。
英語習得のゴールデンタイム、中学校が最適な投資時期
先ほどのMITの研究の通り、文法習得能力が高く保たれるのは17~18歳までです。そう考えると、小学校高学年から中学3年生、遅くとも高校1年生までが、TOEFLに投資して一番大きな実りを得られる時期だと私は考えています。この時期にしっかり土台を作っておけば、子どもは後で留学でも就職でも、機会が来たときに英語の前で立ち止まらずに済みます。英語が自分の強みになるわけです。
もちろん簡単ではありません。ただ、この時期に子どもが暗記から抜け出し、英語を実際に使う楽しさを知ることができれば、その時間は何倍にもなって返ってきます。子どもの可能性を信じて正しい方向に導くこと、それこそが保護者の役割ではないでしょうか。
TOEFL80点、もっとも現実的で効果的なスタート地点
TOEFLだからといって、いきなり高得点を狙う必要はありません。最初から100点以上を目指すと、子どもは先に疲れてしまいます。最初の目標は80点にすることを強くおすすめします。
TOEFL80点はCEFRのB2レベル、上位中級に相当します。これだけあれば大学の授業に無理なくついていけますし、基本的なコミュニケーションも十分可能です。PrepScholarの資料によると、80点は世界の受験者の中でおよそ41パーセンタイルに位置します。TOEFLの世界中央値が84点であることを考えると、80点は十分現実的で達成可能な目標です。
80点を目標に勉強するだけでも、子どもは内申対策の英語とは違うものを手にします。試験が終わると消えていく文法知識ではなく、大学でも留学先でもそのまま使える英語です。今始めた子と、数年先送りして始めた子の差は、すぐには見えません。数年後にはっきり現れます。
どこから始めればいいかわからない場合は、まず無料のTOEFL練習問題を試してみることをおすすめします。会員登録も課金も不要です。中学生の目線に合わせた文章なので、TOEFLへの最初の印象がぐっと楽になります。